皆さんこんにちは、鍼灸師の芍薬です!

最近むくみがひどくて・・・
夕方になると足がパンパンでつらいんです。

足のむくみ、つらいですよね。
他にどんな症状がありますか?

最近お腹がゆるくて下痢気味です。
あと、雨の日は身体がだるくて仕方ないです。

Cさんは痰湿(たんしつ)がたまりやすいタイプかもしれません。
詳しくお話を聞かせて頂けますか?
身体が重だるい、むくみやすい、めまいがする・・・
それは「痰湿(たんしつ)」のせいかもしれません。
今回は「痰湿タイプ」について詳しく解説します!
痰湿(たんしつ)って何?どんな状態?

東洋医学では、身体の「気・血・水」のバランスを重要視します。
このバランスが崩れることで体調不良が起こると考えるのですが、
中でも身体の水分の循環が悪くなり、余分な水分が溜まってしまっている状態を「痰湿」といいます。

身体の中がジメジメしていて、水はけが悪くなっているイメージです。
痰湿の症状は?

痰湿がたまると身体の水の循環が悪くなり、不調として出てくるのですね。
では具体的にどんな症状が出るのでしょうか?

詳しく解説します!
身体が重だるい
身体に余分な水分が溜まっているので、身体が重く、だるくなります。
特に雨の日や梅雨時期などの湿度の高さにとても弱い傾向があります。

雨の日に体調が悪くなりやすい方は、痰湿タイプかもしれません。
身体がむくむ
身体に余分な水分が溜まって外に出ていきづらいので、むくみやすくなります。
痰湿は「下注性」という下に溜まりやすい性質を持っているので、特に足がむくみやすくなります。
頭がぼんやりして重い、めまいがする
痰湿が頭にたまると、頭がぼんやりして重くなります。
また、余分な水分が内耳に溜まることで、めまいや難聴などの症状を引き起こします
お通じが柔らかい、下痢しやすい
身体に余分な水分が多いので、お通じにも水分が多くなり、柔らかくなります。
水分量が多すぎると下痢ぎみになります。
痰や鼻水、鼻づまり
身体の中の余分な水分がのどや鼻に集まり、痰や鼻水、鼻づまりを起こします。
太りやすい
痰湿タイプの人は、体内の水分バランスが崩れ、余分な水分や老廃物がうまく排出されずにたまってしまいます。
これが「水太り」の原因となります
どうして痰湿がたまるの?

痰湿タイプの特徴、何個も当てはまります・・・

女性は特に痰湿タイプの方がとっても多いんですよ。

どうして痰湿がたまってしまうのか、教えてください!

詳しく解説します!
バランスの悪い食事
甘いものや脂っこいもの、冷たい食べ物や飲み物の摂りすぎにより、東洋医学の消化器官である脾胃の機能が低下し、水分を正常に外に出す機能が弱くなってしまいます。
水分、お酒の飲みすぎ
水分をたくさん摂った方が良い!という話をよく聞くと思いますが、排出力が低下しているのに水分をたくさん摂りすぎてしまうと身体の中が湿気でいっぱいになり、不調を引き起こします。
お酒は消化器官に大きな負担をかけ、水分のバランスを崩します。またミネラルのバランスを崩すので水分代謝がうまくいかなくなってしまいます。
運動不足
運動不足だと体内の水分代謝が悪くなるため、身体に水分を溜めこみやすくなります。
冷えの影響
身体が冷えると体内の水分代謝が悪くなるため、身体に水分を溜めこみやすくなります。
また冷えることで体内で水が固まりやすくなり、痰湿の原因となります。
ストレスの影響
ストレスは自律神経系に大きな影響を与え、消化器系の機能を低下させます。
これにより、体内の水分代謝が乱れ、余分な水分が体内に蓄積されやすくなります。
痰湿の解消方法は?

痰湿のこと、よく分かりました。
でも具体的にどうすればいいんですか?

日常生活の注意点をいくつかお伝えしますね!
食事を見直す
まずは痰湿を溜めないような食生活を送ることが大切!
甘いものや脂っこいもの、冷たいものはできるだけ避けましょう。
生クリームやチョコレート、アイスクリームは痰湿を溜めやすい食べ物代表といえます。

美味しいですが食べ過ぎ注意です!
運動習慣をつける
代謝を上げるために身体を動かしましょう!
軽く汗をかく程度のウォーキングがおススメです。
YouTube等で、おうちでできる簡単エクササイズを調べてやってみるのもいいですね!
水分摂取に注意
1日2~3リットル水を飲むのが良い!という健康法を聞いたことはありますか?
芸能人やモデルさんは体系維持の為の運動や筋トレもたくさんしていることが多く、
汗や排せつなどで水分の代謝ができているようですが、
一般の方が水分をたくさん摂ることだけを真似してしまうと、
多くの場合水分過剰になってしまうようです。
脾は過剰な湿度が苦手なので、水を飲みすぎることで脾の機能が失調してしまう原因となります。

身体が「飲みたい」というサインを出しているのか、
「飲みたくない」と思っているのかを見極めることが大切です。
水の流れを良くして軽やかに毎日を送ろう!
いかがでしたでしょうか?
身体に水が溜まると、様々な不調につながります。
日々少しだけ意識して、身体の水の流れを良くしましょう!
どうぞお身体大切に、養生なさって下さい♪