気滞タイプって何?詳しく解説!

東洋医学

皆さんこんにちは、芍薬です!

先日、東洋医学の体質チェックの記事を書かせて頂きました。

今回は、「気滞」タイプについて詳しく解説していきます!

「気虚」タイプについては既に別記事にまとめましたので、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

そもそも「気」って何?もう一度おさらい!

「気」ってよく聞くけど、そもそも何なんだっけ?

もう一度「気」についておさらいしましょう!

「気」とは、人体を構成し、生命活動を維持する極めて細かい物質を表します。

全身の組織や器官を巡り、生命活動の原動力となります。

気には生まれ持った「先天の気」と、飲食物から得られる「後天の気」があります。

気は更に4つの種類に分類され、

・先天の気である「原気(げんき)」

・呼吸や血流を司る「宗気(そうき)」

・栄養分を持つ「営気(えいき)」

・身体を防御する「衛気(えき)」

これらの「気」がお互いにバランスを取りながら人体の健康を維持しています。

「気のバランスが崩れると身体の調子がおかしくなる」という解釈でOKです!

気滞ってどんな状態?

それでは「気滞」とはどんな状態なのか、学んでいきましょう!

「気滞」とは、一言でいうと「身体に気が滞っている状態」です。

本来なら身体全体をバランスよく循環しなければならない「気」が循環障害を起こしている状態です。

気滞が起こる原因は?

気滞はなぜ起こるのでしょうか?

原因として代表的なのが「ストレス」です。

強いストレスが加わると、全身の気の流れが乱されます。

更に、ストレスを発散できず自分の中に溜め込んでしまうと気滞が悪化します。

完璧主義だったり、自分の感情を抑圧しがちな方は、気滞が起きやすい精神状態と言えるでしょう。

また、東洋医学的にストレスと関係が強いと言われる臓腑は「肝」です。

「肝」が失調することにより、全身に気を伸びやかに届ける機能が低下し、気滞が発生しやすくなります。

気滞の症状は?

気滞の方に現れる症状として、「内側からパンッと張るような痛み」が挙げられます。

これは気の流れが滞ることで引き起こされる特徴的な痛みです。

緊張するとお腹が張って痛んだり、胸やみぞおちの辺りが張って苦しくなった経験はありませんか?

これらは典型的な気滞の症状です。

また、ストレスを感じた時に喉に違和感を感じたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

何かが詰まっている感じがあるけど、水を飲んだり咳をしてみても解消しない・・・

実際には何も詰まっていないのに、喉に梅の種が詰まったような不快感がある・・・

この症状も典型的な気滞の症状です。東洋医学では、梅の種が詰まっている感じがするため「梅核気(ばいかくき)」と呼ばれます。

西洋医学では「ストレス玉」「ヒステリー球」なんて呼ばれることも。

また、気滞が頭や肩に及ぶと、頭痛や肩こりを引き起こすこともあります。

いずれも「張ったような痛み」が特徴です。

気滞の改善方法は?

辛い気滞の症状、どうしたら改善できるのでしょうか?

一番大切なのはストレスを溜め過ぎないこと!

自分に合ったストレス解消法を持っておくと良いですね。

中でも身体を動かすことが気滞タイプの方には重要です。

気が滞るのは、身体の循環が悪くなっていることも大きな原因です。

デスクワークで1日中座りっぱなしの方や、運動習慣のない方は気滞になりやすいと言えるでしょう。

私は通勤で歩いているから大丈夫!

筋トレしているから運動習慣はあるよ。

という方もいらっしゃるかと思いますが、ちょっと待って!

気滞の解消のためには「目的のないゆったりとしたお散歩」程度の運動が合っています。

通勤や仕事中って、結構なストレスに晒されていますよね。

満員電車に揺られて職場に向かっている途中の歩行、

職場で立ち仕事中の歩行は、気滞の解消にはなかなか繋がりにくいかもしれません。

適度な筋トレは全身の循環改善に役立ち、気滞の解消に繋がります。

ですが、激しすぎる無酸素運動は、深い呼吸をしづらかったり、呼吸が止まってしまったり、

高重量のダンベルを持ち上げる際にどうしても力むので逆に気滞が発生してしまうことも考えられます。

筋トレをされている方でも、適度な有酸素運動を取り入れることで気滞の解消に役立つでしょう。

気滞を解消して軽やかに毎日を送ろう!

運動する前は心身ともにだるくても、身体を動かしてみるとスッキリした!という経験をされたことがある方は多いと思います。

これぞ正に気滞の解消!

また、柑橘系の香りも気滞を解消するのに役立ちますよ。

ストレスを解消することは中々難しいかもしれませんが、対処できるときにしておかないと後々困ったことになることも・・・

気滞を放っておくと、もっと面倒な身体の症状を引き起こすこともあります。

このことについてはまた後日、別の記事を書こうと思います!

皆さんの気滞の解消に少しでもお役に立てば幸いです!

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