東洋医学で身体の内側からキレイになる方法④肝を整える

皆さんこんにちは、鍼灸師の芍薬です!

今日も東洋医学の観点から、身体の内側からキレイになる方法をお伝えします。

今回から、東洋医学独自の内臓である「肝・心・脾・肺・腎」に着目したいと思います。

まずは「肝」とインナービューティーの関係性を解説します!

東洋医学では、「肝」は身体と心のバランスを整える、とても重要な存在です。

今回は、肝を整えることがどのように内側からの美しさにつながるのか、また簡単なセルフケアの方法も合わせてご紹介します。

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「肝」って何?どんな役割?

東洋医学の「肝」って、「肝臓」と同じじゃないんですか?

鍼灸師の芍薬
鍼灸師の芍薬

似ていますが微妙に違います

東洋医学でいう「肝」は、現代医学の「肝臓」とは少し違い、以下のようなはたらきがあります。

肝のはたらき
  • 気や血の巡りをスムーズにする
  • 感情のバランスをとる(特に怒りやイライラに関係)
  • 目や筋肉、爪の健康を維持する
  • 月経のリズムを整える

特に女性は、30代から50代にかけて、ホルモンバランスの変化により「肝」に負担がかかりやすくなります。

その結果、イライラ、動悸、ほてりなどの更年期症状が出やすくなります。

鍼灸師芍薬
鍼灸師芍薬

「肝」を整えることは女性の美と健康に必要不可欠なんです!

肝を整えるとどうなるの?

肝を整えると美容にとってどのような良いことが起こるのでしょうか?

東洋医学の考えで、肝は木の枝が上へ上へと伸びていくように、気を伸びやかに全身に運ぶ働きがあると考えられています。

肝の気が全身にのびのびと巡ることで、循環が良くなり、心と身体のバランスが整います。

鍼灸師芍薬
鍼灸師芍薬

これは「自律神経を整える」と言い換えることもできますね。

肝を整えると、美容にとって以下のようないいことがあります。

お肌のツヤ・透明感アップ

東洋医学ではお肌の美しさ=血の質と量に大きく関係していると考えられています。

肝は「血(けつ)」を蓄える臓なので、お肌の調子に直接的に関わります!

肝が整うと、全身に必要な血が巡ることで顔色が明るくなり、くすみが取れ、自然なツヤ感が戻ってきます。

メイクでつくる「ツヤ肌」ではなく、内側からにじみ出る自分本来のツヤを手に入れることができますよ。

ストレスがたまりづらくなる

「肝」は気の流れをコントロールする作用があるので、ストレスにとっても敏感。

肝の働きがスムーズだと、気の巡りがよくなり、イライラや心のもやもやがたまりにくい状態になります。

細かいことが気にならなくなったり、小さなことに感謝する気持ちが持てたり・・・

まるで心にさわやかな風が吹き抜けるような、そんな軽やかさを実感できるかもしれません。

そんな状態になれたら、自然と表情も明るくなりますよね。

鍼灸師芍薬
鍼灸師芍薬

明るい表情は自分も周りも幸せにする、最大の美容です♡

メンタルが安定する

肝は、「怒り」「焦り」「イライラ」「不安」など、強い感情と関係しています。

肝のバランスが乱れると、感情の波が激しくなりがちに。

肝を整えておくと、感情の起伏がゆるやかになり、冷静さを取り戻しやすくなります。

メンタルが安定することで、オトナの余裕感をかもし出せるようになります。

よく眠れるようになる

肝の不調は睡眠の質にも大きな影響を与えます。

睡眠の質が悪いと、肌荒れやクマ、肌のくすみなど、美容にとって嬉しくないことがたくさん。

肝のバランスが整うと、体内の気の流れが穏やかになるので脳や心が静まりやすくなり、自然と深い眠りに導かれます

朝の目覚めもスッキリ。日中の集中力や気分の安定にもつながります。

ダイエットしやすい体質に近づく

ストレスによる過食やむくみも、肝の乱れが関係していることが多いんです。

肝が整うことで、体内の循環が改善され、代謝がアップします。

同時にストレスによるドカ食いを防ぎ、ダイエットしやすい身体へと導いてくれます。

更年期症状の緩和

肝は女性のライフサイクルに深く関係する臓腑です。

特に更年期は、肝の役割である「血を蓄える」作用や「イライラを解消する」作用が重要になります。

ホルモンバランスの変化によるほてり・不眠・イライラ・疲れなどの不調を軽減するために、肝を整えることがとても大切です。

東洋医学では、肝は「のびやかさ」や「スムーズな流れ」を象徴します。

更年期は体も心も「変わっていくこと」がテーマの時期。

変化を柔らかく受け止めるしなやかさを持つことが、更年期を穏やかに過ごす鍵になります。

肝が整うことで、心身ともに「変化に対応できる余裕」を持てるようになりますよ。

今日からできる!肝を整えるセルフケア

緑の野菜を意識してとる

東洋医学では、肝は「青色(緑色)」と深い関係があります。

ベビーリーフ、菜の花、春菊、ほうれん草などを積極的に食卓に取り入れましょう。

セロリ、バジル、パクチーなどの香草には「理気(りき)作用」という気の流れをスムーズにするはたらきがあるので、肝のケアにピッタリですよ♪

夜23時~3時の睡眠の質を上げる

東洋医学では、肝が回復する時間帯は夜23時〜3時といわれています。

なるべくその時間に深く眠れるように、睡眠環境を整えましょう。

香りを味方につける

柑橘系(ゆず、グレープフルーツ)、ラベンダー、ローズマリーなどのアロマは、理気作用があるので肝のケアに◎!

リラックス効果も期待できるので、ぜひ日常にアロマを取り入れてみてください。

ジャスミンティーやハーブティーなどの良い香りのするお茶も良いですね。

コーヒーも良い香りで理気作用がありますが、飲みすぎると逆に肝に悪いので1日1~2杯にしましょう!

ゆるやかなストレッチ

伸びやかなストレッチは肝のケアに最適な運動です!

肝は身体の側面を支配すると考えられているので、特に側屈(体を横に倒す動き)がおすすめ。

朝晩にゆっくりした呼吸と一緒に、リラックスしながら身体を伸ばしてみましょう。呼吸をするのを忘れないでくださいね。

目を休め、身体を動かす

肝は目と深く関係しているので、スマホやPCの使い過ぎで目が疲れると、肝も疲れてしまいます。

1時間に1回は画面から目を離して、目をつぶってゆっくり深呼吸を3回。目を温めるのも良いですね。

その時、座りながらでも腕を上に伸ばしたりしてストレッチをすると◎!

立てるのであれば周囲を少し歩くなど、こまめに身体を動かしましょう。

おわりに

いかがでしたか?

肝を整えることで、美しさ・穏やかさ・健やかさを育て、内側から輝く美を手に入れることができます。
なんだか調子が出ないな、と思ったときは、ぜひ「肝」をいたわる生活を意識してみてくださいね。

東洋医学の知恵を日々の暮らしに取り入れて、内側から美しく、健やかに

自分らしく輝く毎日を過ごすヒントになれば嬉しいです。

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